820. 21世紀のモントレー公立図書館

1940年代の後半、モントレー公立図書館は新たなチャレンジ―そしてチャンス―に直面します。 Van Buren Streetの図書館は、5,000人の人口を対象に、3,500冊の本を所蔵できるように設計されていました。それが、人口は17,000人に増加し、46,000点という蔵書・資料数は図書館の収容限度を超えたのです。 1950年、モントレーの投票者は、新しく近代的な図書館を設立するという議案を可決しました。この時、カリフォルニア州の著名な建築家、William Wurster氏は自身が困難に直面することになりました。Pacific Street とMadison Streetの角の奇妙でぶざまな敷地の上にどうやって図書館を設計するか? 彼は、建物には独自性があり、人が使用する場所、資材、技術は近代的であり、設計は建物の立地と周囲の環境に調和していなければならないと考えていました。そのためWurster氏は、ガラスが5面あり、スチールとコンクリートは打ちっぱなしで、天井が高く空間を感じる建物を設計したのです。外側のクリーム色の塗り壁は、モントレーのメキシコ時代の日干しレンガの名残です。新生図書館は、1952年に開館し、住民と訪問者からの確かな支持を得ました。そのイノベイティブな設計は、アメリカ全国から注目を浴びました。 1970年代後半になると、図書館はさらにスペースが必要であることが明白になってきました。再設計が行われ、カリフォルニア州の歴史コレクションの部屋の空調など、新しい機能が設置されました。新しい内装の特徴は、居心地の良さとスペースの効率的な使い方です。また、Francis McComas, Gene Frances McComas, Ferdinand Burgdorff, Abel Warshawsky, Henrietta Shoreその他数多くのカリフォルニア州のアーティストの作品の美術コレクションが目玉となりました。 そして21世紀に入ります。ブックモバイルとオンライン図書館である著名なSecond Bay Tradition館では、モントレー公立図書館が訪問者とコミュニティーにこれまでになかったアクセスを提供しています。住民だけでなく、世界中からの訪問者が、あらゆる年齢層に向けた幅広いテーマの本、DVD、そしてラップトップコンピューター、一連の資料データベースなどを利用しています。 モントレー公立図書館はこれからもずっと、新しい情報源、教育、娯楽を提供していきます。また、ゴールドラッシュ時に設立されたカリフォルニア州初の公立図書館として、その使命とビジョンを遂行し続けます。ゴールは、人々とコミュニティーの世界が広がり続けるなか、教育と楽しみを届けることです。