710. ロイヤル・プレジディオ・チャペル

ロイヤル・プレジディオ・チャペル(Royal Presidio Chapel)へようこそ。モントレー(Monterey)最古の建物であるとともに、今も礼拝が行われている教会の中では、カリフォルニアで最も古い教会です。また、初期のスペイン領カリフォルニア時代のプレジディオ教会の中で現存する唯一の教会です。 1770年6月3日にフニペロ・セラ(Junipero Serra)によって創立されたこの教会は、アルタ・カリフォルニアの最初のスペイン領の首都であったプレジディオ・オブ・モントレー(Presidio of Monterey)が元来建てられた場所に今もあります。当初、教会は泥で加工した丸太で作られ、屋根はわらぶきでした。1789年、火災によって元の建物が破壊されました。 1794年に石造の教会が竣工し、今ご覧になっているのはその時の建物です。カリフォルニアでプロの建築家が設計した初の建物であり、設計図の原本は今もメキシコ・シティの保管室に格納されています。この教会は元はスペイン王のために建造されたもので、カリフォルニア知事の王立チャペルとしての役割を果たしていました。スペイン王の色である、豊かな赤、緑、金色が施されています。 耐震のための改造時、1794年のスペイン時代の元来の聖水盤とコリント式のアーチと柱の設計が明らかになりました。これらの見本は、建物内の壁に展示されています。グレーのメキシコ時代の設計も見ることができます。1834年に伝道団が宗教組織から切り離されたとき、サン・カルロス(San Carlos)とも呼ばれるこの教会は地元の教区教会となりました。 建物の側面の出口と前面の入り口にある敷石は、1772年の最初のプレジディオ・オブ・モントレーのありし頃の日干しレンガのチャペル、元の神父室、その他の歴史的なサイトのあった位置を示しています。 近くにあるロイヤル・プレジディオ遺産センター(Royal Presidio Heritage Center)では、教会の歴史をより深く知ることができます。アメリカ歴史建造物(National Historic Landmark)に指定されているこのチャペルの訪問時間は、毎日午前7時半から午後4時までです。