010. カリフォルニア発祥の場所、コルトン・ホール

今日「カリフォルニア州」として知られるこの州は、このコルトン・ホール(Colton Hall)で発祥しました。2階建ての建物は、今では普通にしか見えないかもしれませんが、1849年の建設時にはミシシッピ河の西で最大の公共建造物でした。当時のコルトン・ホールは他に類をみないものでした。地元で切り出した石を使ったニュー・イングランド様式であり、オールド・モントレーに一般的だった白塗りのスペインの日干しレンガの家とは著しく対照的でした。 1846年に合衆国がメキシコからカリフォルニアを勝ち得た時、ロバート・ストックトン(Robert Stockton)将官は、海軍の従軍牧師であったウォルター・コルトン(Walter Colton)をモントレーの旧首都のアルカルデ(市長)に任命しました。アルカルデの役職を担うコルトンは、市長、判事、税務官、法務長官として優れた業績を残しました。 コルトンはモントレーに市庁舎と学校を建てることを切望していましたが、彼にはそれだけの経済力がありませんでした。コルトンは、「罪深い犯罪者」と彼が考えたばくち打ち、酒屋、酔っ払いに税を課すという便利な作戦を見つけます。彼らの支払った税金は直接建物の建設に用いられました。建設に必要な労働力は、受刑者に刑罰として働かせて得ました。建設のコストを抑え、必要な労力を提供する賢い方策です。また、有技能の石工と大工も雇いました。 1849年の竣工時、コルトンは「合衆国の公共建造物の中では特に注目を集めるような「殿堂」ではないが、カリフォルニアには横に並ぶ建物はない」と書き記しました。 かつてのカリフォルニア住民もこれに同意しました。 コルトン・ホール(Colton Hall)と1849年に同ホールで開催されたカリフォルニア立憲会議(California Constitutional Convention)についてより深く知るには、写真のサムネール上部にある青色の右矢印をタップまたはクリックしてください。